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そしてその恵まれた環境こそ、葛づくりには最適だったのです。
昔、秋月の周辺の野山には至る所に葛が群生していました。 |
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秋月では葛のことを寒根葛(かんねかずら)といい、葛の根を寒根(かんね)と呼びます。 |
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この寒根には良質の澱粉が含まれていて、この寒根から抜き出した澱粉を幾度となく水でさらしてアク抜きをして純白にしたもの、それが本葛粉です。 |
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葛の根からとれる本葛の量はわずか7〜10%ほど。百キロの根から7〜10キロ程度しかとれません。
それも、その年の天候によっても左右されます。 |
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台風で葉を落としてしまい光合成が十分にできなかったり、長雨が続いて日照時間が足らなかった年は、根の澱粉の蓄えが少なく、本葛のとれる量がさらに減少します。 |
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本葛が別名「白い金」といわれる所以です。 |
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