トップへ戻る筑前秋月 廣久葛本舗製造工程
廣久本葛ができるまで
原料  
寒根葛の根。野山に自生した30〜50年のものを採取。霧で葉が枯れて養分が根に蓄積される1月から、芽が出る4月いっぱいまでに採集。
粉砕
寒根葛の根を、まず繊維状に粉砕する。
 
水洗い
それに真水をかけて、根に含まれている本葛(澱粉)を洗いながら絞る。
自然沈殿法
絞り取った汁を桶に1日寝かし本葛を底に沈殿させる。(絞りとった汁は、はじめ醤油のような色をしている)
浮かし取り
沈殿した本葛の上の汁を捨てる。底に沈殿した本葛の上に真水を入れて攪拌し、溶かす。ある程度の時間をおくと重い不純物(砂や本葛の重い部分など)は下に沈殿し、軽い不純物(繊維質や本葛の軽い部分など)は上に浮くので、中間の一番良いところだけを抜き出す。
水晒し(寒晒し) 抜き出したものを桶に入れ、2〜3日おくと本葛が沈殿する。そのうわ水を捨てて再度真水を入れ攪拌し本葛を溶かし2〜3日おくと本葛が桶の底に沈殿する。この作業を10回ほど繰り返し、真水だけで白くなるまで晒す。化学薬品などは一切使用しません。
 
 
船入れ
舟上げ 水晒しを終えたものを大形の木の箱に厚手の布を敷いた「舟」と呼ばれる容器に入れる。この大形の木の箱の底は竹を割った桟(割り竹と呼ぶ)が張ってあり水が抜けるしかけになっている。
一晩おいて、ある程度水が抜けたところで木の枠に紙を敷いた箱に移し、上から手でたたき平たくすると同時に空気を抜いて引き締める。その上に厚手の布を2枚被せ、更にその上に木灰を降り被せる。木灰が本葛の水分を吸収してくれる。
自然乾燥
木灰が水分を吸収しある程度固まったところで、木灰と厚手の布を取り除き、豆腐大に切り、半日ひなた干ししてから2〜3ヶ月日陰干しをします。
これで、一応は出来上がりですが、更に約1年間じっくりと寝かせます。こうすることによって澱粉独特のニオイが消え、滑らかな舌ざわりとねばりがよくなります。
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